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古民家は省エネの教科書

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こんにちは。

家の広告にはやたらめったら『省エネ』だの『エコ』だの『自家発電』だの、
にわかエコロジーが目立ちます。
日常の生活だったらこんな『にわか商売』の売り文句には見向きもしないのですが、
なぜか家の広告になったとたん気にしてしまう、ということがあります。

これは売り文句がウマいのではなく、聞き手が慣れていないからだと思います。
賃貸住まいが長いと、結局本当に良い住まいを知らないから、
『賃貸より少しだけいい』住まいの広告を見てコロリ、といってしまう。

そこで、日本古来からの住まいである古民家を私が体験した時の話をしようと思います。
なぜなら、この体験が以後の私の住まいづくりにおいて、
『エコロジー住宅のイロハのイ』を導いてくれたからです。

まず、私が古民家と呼ばれる家を体験したのは、10代の頃です。
友人の田舎へ行った時に体験しました。

都会育ちの私から見れば、そこは何とも言えない良く考えられた空間でした。
玄関は引き戸になっていて、入口を入ると土間がありました。
現物として初めて見る土間でした。
土間に立つと、夏なのにひんやりした空間が広がっていて驚いた記憶があります。

当時の私は、暑い日はプールへ行くか、エアコン効いた部屋という考えしかありませんでした。
それが、真夏にこんなにひんやりした経験をしたので、正直驚きました。
「エアコンが無くても快適になるんだ」
と、それを体験したワケです。

そして、気がついたのは、ひんやり感だけではありません。

土間というか、家全体がシーンとしているというか、
正確には外の音がフィルターを通して聞こえてくるというか、
ちょっと聞こえ方が普通の家とは違うのです。

多分、音の反響の仕方だと思うのですが、
何とも耳に心地良い感覚だったのを覚えています。

そのひんやり感と、音の2面の影響により、
何とも心地良い感覚になりました。

それで、土間から部屋に入って行くと、タタミとふすまと障子の部屋が広がります。
古くて色は焼けていますが、しっかりした大黒柱とはりも見えます。
ふすまの上にはランマ(飾り彫りをした木の板)がありました。
テレビでしか見たことがなかった日本家屋が、そこには広がっていました。

室内は、先ほどの土間とは違う音の響き方がありますが、
視覚的には自然素材だけで作られた内装に、柔らかい光が差し込んできます。

人は日常の慣れた場所では五感を出来るだけ閉ざして無感覚に過ごしますが、
逆に非日常の空間に来ると、五感の全てを研ぎ澄まして何かを感じ取ろうとします。
私が体験したのは、まさにそんな感覚です。

室内は、柔らかい光が差し込むと同時に、風が部屋を抜けるように考えられていて、
土間とは違う涼しさを感じます。
もちろん、部屋にはエアコンはありません。

「天然のクーラーがあるから大丈夫(笑)」
とは田舎で良く聞くフレーズですが、本当に必要ないと思いました。

それから数十年が経過しましたが、今もその当時の体験は覚えています。
さすがに温暖化が進んで、今はその家にもエアコンの設置はしているのかもしれませんが、
それでも本当の意味でのエコがそこにはあると思いました。

古民家で学んだこと

自然+知恵+工夫=エネルギーを消費しない快適な暮らし

ということでした。
これを一度体験すると、にわかエコ広告には違和感を感じてしまいます。
エコのために余計な設備や工事を必要とするというのは、
ある意味アクセルとブレーキを同時に踏むような矛盾を感じませんか?

そんな思いの中、古民家についてもう一度振り返ると、
そのベースとなった体験は、

・土間のひんやり感
・光と風が抜ける部屋
・木による断熱

であり、これらは今にも通じる住まいのヒントだと思っています。
また、体感して気づいた、という意味で言うと、

・五感が正しいことは教えてくれる
・自然素材に落ち着きを感じる

ということを学びました。
それらを教えてくれたのが、古民家です。

広告で紹介された節電量や温度変化の科学的データも大切です。
しかし、毎日の生活で快適かどうかを判断するのは、
測定機ではなく、あなた自身の体です。

では。

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